御料理 まつ山

骨董品から現代物まで値段にこだわらず、店主が惚れ込んで買い集めた器は、京焼のものがメイン。人間国宝の作品や年代ものの器もあるが、料理を引き立てるなら現代物も選ぶ。西洋ものでは1930～40年代につくられた貴重なガラス漆器も。季節毎に変わる器を楽しみに来店するゲストがいるというのも納得だ。

“高級プレミア日本酒”といわれる山形の「十四代」や、三重の「而今（じこん）」など、銘酒と呼ばれる日本酒の品揃えが豊富。料理がおまかせであるように、酒もゲストの好みを頭に入れながら料理に合うものを出している。店主がすすめた中から、これまで気づかなかった自分好みの酒を見つけたい。

例えば、生きた鮎が泳ぐ姿をゲストに見せ、その後すぐにパチパチと燃える炭火の上で焼いて見せる。「御料理 まつ山」では、食材の持つ魅力を五感で感じてもらうために手間を惜しまない。また、淡白な魚の刺身に塩昆布を添えるなど創意豊かな組み合わせによる提供も好評だ。これらのサプライズを楽しみにするファンも多い。